AI講師×Webメディア「MiiCanvas」運営者、岡梢さんが語る「40代からのライフデザイン」

AIが誰にとっても、身近な存在となるように注力したい。

素敵なビジョンを掲げ、初心者に優しいAIワークショップをはじめ、Webデザイン、メディア運営など様々な分野で活躍しているのが、岡梢(おか こずえ)さんです。

子育てがひと段落ついたことをきっかけに、2024年からAIを学び、自分のセカンドキャリアをスタートさせました。

今回は、岡さんに、事業に関することだけでなく、働く女性へ向けた価値観や、子育てや家庭との両立・キャリアに対する考え方についてもお話をお伺いしました。

目次

岡梢さんとは?現在のお仕事とプロフィール

ミーパス編集部

まずは、簡単な自己紹介をお願いします。

岡さん

福岡で活動しています。お仕事としてはWebデザインとAI講師です。

WebデザインではバナーやLP、ホームページ制作を請け負い、完成後のアクセス解析や集客改善までサポートするのが特徴です。

AI講師としては、ChatGPTをはじめとする多種多様なAIツールの知識を有し、目的や使い方に合わせた導入支援を行っています。

「たくさんのツールがあるからこそ、どうやってどんなツールを使えばいいのかわからないというお悩みをよく伺います。」という、昨今のAI時代ならではの顧客の悩みを的確に理解し、個人や企業のニーズに合わせて伝える活動をされています。

活動を始めたきっかけ

ミーパス編集部

今の活動を始めたきっかけはなんですか?

岡さん

子育てがひと段落して、これからどうしようか?と考えはじめたのがきっかけでした。

自分には何ができるんだろう?といろいろ考え情報収集し、興味があったものがデザインとAIです。

ChatGPTが出て使いはじめたのですが…好奇心でいろいろ試した結果、可能性がすごいと感じました。

もともと、専門学校でインテリアデザインを学ばれていた岡さん。当時は、その方面でお仕事をすると思っていたそうですが、結婚と出産を機に、「子育ても全力でやりたい」と考え、子育て優先で働くことを決断されました。

子育て中は、融通のきく接客業をされていたそうで、今のようなパソコンを使ったお仕事とは真逆のワークスタイルだったそうです。

下のお子さんの大学卒業を機に、「子育てに関してやりきった」と感じ、ようやく自分のキャリアに向き合う決意を固めたといいます。

もともと好奇心が強かった岡さんですが、「これは何だろう」と、話題を集めていた生成AI「ChatGPT」に触れ始め、今ほど機能が発達していなかったにも関わらず「これはすごい可能性がある」と感じ、ご自身で深く学び始めたそうです。

学んでいくうちに、自分自身が楽しむだけではなく、人に伝える仕事にもできるのではないかと思うようになり、この1年ほどでしっかりと仕事として形にしていこうと考えるようになったといいます。

もう1つのお仕事であるWebデザインは、もともと仕事として行っていたわけではありませんでした。

最近はAIでも画像を作れるようになりましたが、とはいえやはり人間が感じる「もう少しここがこうだったらいいのに」という細かなニュアンスの調整は人間が手を動かしてこそ実現できる部分があるAIとデザインの知識を両方を扱えることには相乗効果があると考え、Webデザイナーとしても活動されています。

多様なバックグラウンドを経て、ご自身の好奇心も後押しし、今のお仕事につながっています。

40代からの人生後半戦、どう生きるか?道しるべになるような場所「MiiCanvas」

ミーパス編集部

岡さんのように、子育てが落ち着いた段階などで、改めて自分の人生をスタートさせていきたいという方は多いと思うのですが、それに関しても活動をされているんですよね?

岡さん

子育てが一段落した女性や、これからの働き方や生き方を考えたい女性に向けて、「こんな選択肢があるよ」「こんな働き方があるよ」と伝えるための「MiiCanvas」というWebサイトを運営しています。

やりたいことが明確な人だけでなく、「自分に何ができるのかわからない」「これからどう生きていけばいいかわからない」という人たちにとっての道しるべになるような場所を目指しており、Webメディア「MiiCanvas」では、実際に仕事を頑張っている人へのインタビュー記事なども掲載されています。

岡さん

「自分に合う道があると気づいてほしい」という想いで、第2の人生を歩み始める人へのヒントを提供しています。

自分の人生を改めて話す場が少ない女性たちにとって、誰かのキャリアや人生のストーリーに触れられる場を作りたいという思いを込めて運営しているそうです。

サービス内容と強み

岡梢さんが提供しているサービス

岡さんが提供する主なサービスは以下の通りです。

バナーからLP、ホームページまで制作可能!Webデザイン

「バナー作成、LP作成、ホームページ制作もやっています」という言葉通り、企業や店舗のWebサイトをトータルに制作します。

単にサイトを作るだけでなく「公開後の集客」まで考えてサポートするのが特徴で、完成したホームページについては「作るだけでは終わりになってしまうので、その後のアクセス数も含めてフォローします」と語っておられました。

写真や文章の選定からSEO対策、アクセス解析まで視野に入れ、問い合わせ増加など結果につなげることを重視しています。

ミーパス編集部

正直AIでも作れる時代になってきていると思うのですが、その辺りはどう考えていらっしゃいますか?

岡さん

確かにそうですね。ですが、クライアント様の売上につなげるといった要素の部分はまだAIには再現できないと考えています。

また、指示をうまく出したとしても、細かい部分は人がやったほうが正確で早いということもありますよね。

どちらかではなく両方使えばいいですよね。

バナー制作例

Webデザインは、AIでもできる時代と言われていますが、「AIか人か」という二者択一的な捉え方ではなく、「AIを使いこなしつつ、人間の感性を活かす」というスタンスがとても印象的でした。

何をどう使えばいいかわからない人必見!AI講座

ミーパス編集部

AIは本当に今、たくさんのツールが出てきていますよね。

使いたいけど、どれを使ったらいいんだろう?と迷っている人も多いような気がします。

岡さん

本当にたくさんありますよね。

多分、普段あまり使わない方からすると、種類の多さから、AIを使うことにハードルを感じる要因になっていると思います。

それぞれに向いているものがあるので、使い分けることができればもちろん良いのですが、まずはとりあえず使ってみることなんですよね。

「どのツールを、どんな場面でどのように使えばいいかわからない」そんな個人事業主から中小企業までを対象に、ニーズや目的、用途に合わせて適切なAIツールの導入を支援します。

ミーパス編集部

AI初心者の方は、検索エンジンと似たような使い方になりがちですね。

岡さん

そうなんです。ですが、AIは指示出しがとても重要です。

初心者の方には、最初は身近な使い方をお伝えしています。

例えば、「冷蔵庫の中の物を使って今日の献立を立ててもらう」といった様な使い方です。

次に、仕事にどのように取り入れられるか?もっと精度を上げるには?といった具合にレベルアップしていただきたいと思っています。

とにかく私が意識しているのは「質問しやすい」講師です。

導入に必要な知識や具体的な活用方法などは、専門用語を噛み砕き丁寧な分かりやすい説明で伝えています。

企業研修やワークショップ形式の講座を開催し、ChatGPTなどの生成AIツールの上手な使い方や業務効率化につながる方法をお伝えしています。

実際のワークショップでは、参加者が自分のアイデアでAIに指示を出しながら学ぶ実践的な内容が好評です。

講座の一例ですが、まず最初に「自己紹介文」をChatGPTで作ってもらいます。それをさらに画像生成AIにかけてイラスト化してもらい、それを元に自己紹介をしてもらいます。参加者からは「面白い」「私もやってみたい」という反応が得られたそうです。

新年度の自己紹介の時期などにもぴったりで、自分のことを視覚的に伝えられるだけでなく、AIにどう質問すれば自分を深掘りしてもらえるのかも学べる内容になっています。

こうした体験型の学びを通じて、「AIはただの検索ツールではなく、アイデアを広げるパートナーになる」と感じてもらうことを目的としています。

実際に講座参加者はワークを楽しみながら、日常の業務でAIを活かすヒントをつかんでいます。

さらに、その体験を通して、一つのツールだけで終わらず、別のツールと組み合わせて使う応用力まで身につけてもらえるように工夫しているそうです。

③Webメディア「MiiCanvas」

子育てが一段落した女性や新たなキャリアを探す人向けに、働き方や生き方の選択肢を紹介する情報サイトです。

事例やインタビューを掲載し、「まだ見ぬ自分の可能性」に気づける場を提供しています。

岡さん自身もかつてキャリアを模索した経験を活かし、「何やったらいいか分からない…」そういう方のための道しるべになるサイトを目指して、多様な働き方や趣味の選択肢、先輩女性たちの転身ストーリーなどを掲載しています。

サイトを訪れる女性たちは、自分では思いもよらなかった新しい生き方に気づくきっかけを得ているようです。

評判・お客様の声

主な顧客層

ミーパス編集部

岡さんのサービスは、どんな方が利用されることが多いですか?

岡さん

サービスを利用するのは、中小企業経営者や個人事業主、そして子育て後にキャリア再構築を目指す女性が中心です。

Webサイト制作では地域のお店や新規事業者、SNS連携を強めたい企業からの依頼が多く、AI講座では「AIには興味あるがまだ活用方法がわからない」段階の経営者が多いそうです。

Webデザイン制作依頼を受けたお客様からは「仕上がりが素敵」「仕事への姿勢が真摯」といった声が寄せられることが多いそうで、福岡近郊で活動する方々に信頼され、丁寧な対応でリピーターも多いとのことです。

岡さん

AIに関しては、全く知らないというよりは、「少し使ったこともあるけれど、どんな使い方ができるのか、それ以上は分からない」という方が多いですね。

スマホが出だした頃、よく街のスマホ教室みたいなのはあったと思います。

今はまだ、固定ではないんですが、そんな感じの気軽に行けるAI教室のような場所を作っていきたいと考えています。

些細な疑問にも気軽に質問できる雰囲気があり、参加者は楽しみながら学んでいるそうです。

このように、学びやすさと実践感のある内容で、参加者からは、高い満足度を得ています。

働き方と価値観

岡さんが考える、女性の働き方について

ミーパス編集部

女性の働き方について、どのように考えていらっしゃいますか?

岡さん

女性の働き方には正解がないですよね。

近くに家族の助けがある人もいれば、一人で切り盛りする「ワンオペ育児」の人もいます。
状況が違えば、全然異なるので、正解とも言えないのが難しいところですよね。

自分自身も、子育て期は、接客業をしながら常に“全力投球”の毎日でしたと語る岡さん。

その中で「子どもが寝た後に一杯のコーヒーを飲むでもいいし、ほんの少しでも自分のための時間を持つことが大切」という考えで、気持ちをリセットする大切さを学んだそうです。

人によって置かれている状況が違います。近くに頼れる人がいる人もいれば、ワンオペで何人もの子どもを育てている人もいる。パートナーの協力があるかどうかでも変わっていき、それは、子育てだけでなく、働き方にも影響します。

だからこそ、それぞれの「自分らしい働き方」を作っていくことが大切で、その中で大事なのは、物理的にも精神的にもストレスをため込みすぎないことだそうです。

ストレスが溜まってくると、さまざまな場面で不調が起きるので、「こころのよりどころ」を作ってほしいと語っていました。

家庭と仕事の両立の工夫

ミーパス編集部

岡さんが子育てと仕事を両立させるために、工夫していたことはありますか?

岡さん

私は、ずっと早朝時間利用していました。
誰にも邪魔されない時間を作って、そこで好きなことをするのは大切ですね。

岡さん自身は、早朝の時間をよく活用していたとのこと。

家族がまだ寝ていて、誰にも邪魔されない静かな朝。街も静かで、自分の頭もすっきりしている時間帯に、コーヒーを飲んだり、本を読んだり、勉強したりしながら、自分の思考を整理していたそうです。

夜ではなく朝だったのは、夜だとご主人が帰ってきて落ち着かない可能性があったからとのこと。

自分に合った時間帯を見つけて、その中で少しでも「自分の時間」を持つことが、長い子育て期間を乗り切るうえで大切だったと振り返っていました。

岡さん

また、長期的には「年表(年間スケジュール)」を作成し、子どもの学年と自分の目標を見える化して計画を立ててきました。

また、もう1つ印象的だったのが「年表を作る」という工夫です。

お子さんが3歳差だったことから、それぞれが何年生のとき、自分はどう過ごしたいかを書き込んだ年表を作っていたそうです。

上の子が受験の時期なら、自分はその時期あまり動けない。だからその間は子どものフォローに徹する。逆にその時期を過ぎたら自分はこういうことをしよう___

そんなふうに、先々の予定や家庭のタイミングを見越して、自分の計画を立てていたそうです。

思い通りにいかないことがあると人はイライラしやすくなりますが、最初から「この時期は難しい」と分かっていれば、無駄に自分を責めたり焦ったりせずに済む。

その意味でも、この年表は自分を納得させ、心を安定させるための大切なツールだったそうです。

こうした工夫により、家庭優先の時期も仕事優先の時期もバランスよく過ごせるように努め、この経験が今の活動にも活かされています。

働く上で大切にしていること

岡さんは、AIはあくまで道具であり「人間の指示によって動く」と理解した上で、人間が提供する価値の重要性を説きます。

自分の指示の仕方を見直すことで「人間力」が鍛えられると感じており、常にわかりやすい表現でコミュニケーションしようと心掛けています。

また、最新のツールや知識を学び続ける姿勢も大切にしており、変化の早いIT領域で仕事を効率化しながらも、自分自身のスキルアップに努めています。

クライアントからの問いにも丁寧に対応し、信頼関係を築くことを最優先に行動しています。

岡梢さんの今後の展望

ミーパス編集部

岡さんの、今後の展望やビジョンを聞かせてください。

岡さん

まず今の事業を安定させたうえで、将来的には事業の垣根を超えて、頑張っている女性を応援する活動をもっとしていきたいです。

そしてさらに、岡さんの活動の原動力になっているのが、「一人で悩んでいる人を一人でも減らしたい。」という強い想いです。

すべての女性に何かできるわけではないけれど、自分の考え方に共感してくれる人、同じような思いを抱えている人に対して、言葉でも、仕事でも、出会いでも、何らかの形でその人の不安や寂しさ、一人ぼっち感を減らせるようなことをしたいと語っていました。

ミーパス編集部

最後に、読者の方に伝えたいことはありますか?

岡さん

「あなたは1人じゃないです!」ということを伝えたいですね。

孤独まで行かなくても、働く子育て世代の女性に陥りがちなのが「ひとりぼっち感」です。

今はネットやSNSがあるからこそ、つながっているように見えて、実は深いところでは孤独を感じている人も少なくありません。

大勢の中にいて笑っていても、自分だけ一人ぼっちのように感じることがある。特に子育て中は、その感覚が強くなりやすいといいます。

だからこそ、身近に分かってくれる人がいなくても、SNSやネットでたまたま知り合った人の言葉に救われることだってある。

実体験を通して感じてきたからこそ、「一人じゃない」というメッセージを伝えたいと話していました。

「女性がニコニコして明るく過ごせる社会になればいい」とも話し、女性の笑顔が家庭や地域を元気にすると信じて、将来的には、女性向け勉強会や交流イベントの企画、情報共有の場作りなどを考えているとのことです。

まとめ

本記事では、福岡を拠点に活動するWebデザイナー&AI講師の岡梢さんを取材しました。

「AIは誰でも使えるツールだけれど、使い方がわからない人が多い」と感じたことからAI講師を始めた岡さんは、初心者にも寄り添ったサポートが好評です。

一方で、人間の創造性を重視し、「AIも人の感性も両方使いこなす」姿勢が信頼を集めています。

終始、にこやかな笑顔でインタビューを受けてくださった岡さん。

今後は実績を積みながらも“女性応援”の姿勢を貫き、多くの人が笑顔で前進できる社会を作りたいと意気込みを語っておられました。

岡 梢さんの歩みには、子育てをやりきったからこそ見えてきた人生の後半戦への覚悟と、同じように悩む女性たちへの深い共感がにじんでいました。

AIやWebデザインという今の仕事も、単なる技術提供ではなく、「一人ぼっち感を減らしたい」「もっと気軽に、自分らしい選択肢を知ってほしい」という思いと強く結びついています。

そしてその根底にあるのは、どんな状況にいる女性も、一人で抱え込まなくていいという優しいメッセージでした。

会社概要

項目内容
氏名岡 梢
会社名/屋号なし
事業内容40代からのライフデザインサポート
・Webデザイン(バナー/LP/HP制作)
・AIコンサルティング
・AI研修/リスキリング講座
・WEBメディア「MiiCanvas」
・着物スタイリング
活動エリア福岡県・九州エリア
創業年2025年
Webメディアhttps://miicanvas.com/
Xhttps://x.com/kobtac
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