事務職からデザイナーへ。“好き”を仕事にするグラフィック×Webデザイナーの働き方

「新しいことを始める人を、デザインで応援したい」。

そんな想いを胸に、デザイン会社でデザイナーとして働きながら、個人でも名刺やロゴなどのグラフィックデザインを手がけている、リスさん。

在宅で仕事をしたい女性のロールモデルのようなこの方に、今回はお話を伺いました。

リスさんは、事務職からキャリアをスタートし、結婚や引っ越しを経て、学生時代に諦めた「デザインの道」へとキャリアチェンジ。

現在はデザイナーとして会社員の働き方と両立して、新しく事業を始める人の名刺制作やロゴ制作などを中心に、個人でも精力的に活動されています。

今回は、リスさんに、これまでのキャリアや現在の活動内容だけでなく、働き方の価値観や、挑戦したいこと、人生で大切にしていることについてもお話を伺いました。

目次

経歴とプロフィール

ミーパス編集部

まずは、これまでのご経歴について教えてください。

リスさん

もともとは美術系のデザイン学科で、雑誌や広告、紙媒体のグラフィックデザインを学んでいました。

ただ、当時は就職難だったことや、「デザイン業界は徹夜や終電帰りが当たり前」という話も多くて…。

自分が体を壊さずに続けられるか不安だったこともあり、親からの「安定した仕事の方がいいんじゃない?」という後押しもあって、卒業後は事務職(営業事務)として働き始めました。

美術系の学校でグラフィックを学びながらも、就職時期の厳しさや業界イメージから、一度はデザインの道を離れたリスさん。

その後は、地元企業で長く営業事務として勤務。

「本当は辞めたくなかった」と語るほど、人間関係にも恵まれた職場だったそうですが、結婚を機に引っ越しが決まり、泣く泣く退職することになりました。

リスさん

結婚して、今の住んでいる地域に引っ越すことになって、前の職場は退職しました。本当は辞めたくなかったくらい、職場の人もすごく良い方ばかりで…。

でも、そのタイミングで「このまま事務職を続けていていいのかな?」と自分のキャリアを見直すきっかけになりました。

改めて自分と向き合ったときに浮かび上がってきたのは、学生時代から変わらない「デザインが好き」という気持ちでした。

リスさん

事務職は、正確さや気配りが求められる大切な仕事だと思っています。

自分にはとても勉強になる経験でしたが、将来を考えたときに長く続けていくのは難しいかもしれないと感じるようになり、ずっと好きだったデザインの仕事に挑戦してみたいと思うようになりました。

現在は、デザイン会社でグラフィックデザイナーとして働きながら、個人としても名刺やチラシ、ロゴ制作などの依頼を受けるなど、活動の幅を広げています。

デザイナーとしての実務歴は約1年強とまだ短いものの、「だからこそ、もっと経験を積みたい」と前向きに取り組んでいます。

創業理念

ミーパス編集部

個人でお仕事をされるうえで、大切にしている想いや”軸”のようなものはありますか?

リスさん

新しいことを始める人を、デザインで応援したいという気持ちが一番大きいです。

自分自身もキャリアチェンジという形で新しい一歩を踏み出したので、「これから事業を始める」とか「独立したばかり」という方の気持ちにはすごく共感できて…。

名刺ひとつでも、その人の「顔」になる大切なツールだと思っているので、その方の事業や想いがちゃんと伝わるように、一緒に形にしていきたいと考えています。

事務職時代は営業事務として、営業担当を支える立場で働いていたリスさん。

その中で培った「人をサポートする」というマインドは、今のデザインの仕事にも受け継がれています。

「デザインを通じて、誰かの挑戦を後押しすること」。自分自身もやりたいと思ったことを形にするために挑戦しているからこそ、これがリスさんの個人活動の理念となっています。

事業についての概要

現在リスさんは、

  • デザイン会社でのグラフィックデザイナー(会社員)
  • 個人としてのグラフィックデザイン制作

という「会社員デザイナー+個人クリエイター」という2つの顔を持って活動しています。

本業では、特定の業種のチラシなど、紙媒体を中心としたデザインを担当。

一方、個人の活動では、名刺制作を入口に、ロゴ・封筒・挨拶状など、企業ブランディング周りのデザインを幅広く手がけています。

活動エリアは地元だけでなく、経営者のコミュニティを通じた口コミなどで、全国からの紹介案件なども少しずつ増えているそうです。

立ち上げのきっかけ

ミーパス編集部

個人でのお仕事は、どのようなきっかけで始められたのでしょうか?

リスさん

今の会社に入社して、半年くらい経った頃ですね。

本業では、特定のジャンルのデザインが多く、「自分の経験値があまりにも少ないな」「本業のジャンル以外の分野にも挑戦してみたいな」と強く感じるようになって…。

でも、つながりもないし、どうやってお仕事をもらえばいいのかわからなくて。そんなときに、SNS(Threads)でポロっと気持ちをつぶやいた時に反応を下さった方のご縁で今に至ります。

独立をきっかけに経営者のコミュニティーに入会し、ゼロから人脈作りをしていったリスさん。所属コミュニティを通じて少しずつデザインの依頼を受けるようになり、個人としての事業が立ち上がっていきました。

事業開始までの経緯とキャリア

ミーパス編集部

デザインの道に戻るきっかけとして、ご家族の存在も大きかったそうですね。

リスさん

そうですね。夫からはずっと「せっかくそういう学校を出たのに、なんでその道に行かないの?」と言われていて…。

自分でもどこかで諦めていた部分があったんですが、背中を押してくれたのは夫の存在だったと思います。
今も「やりたいことをやっていいよ」というスタンスで見守ってくれているので、本当に感謝しています。

一度は諦めたと思っていた道に、違う角度から再び戻ってきたリスさん。その過程には、家族の理解と、自分自身の「やってみたい」という気持ちに向き合う勇気がありました。

サービス内容詳細

メインは「名刺制作」から広がるグラフィックデザイン

ミーパス編集部

現在、個人でどのようなお仕事をされているのか、具体的に教えてください。

リスさん

一番多いのは、コミュニティ内での名刺制作です。名刺は比較的頼んでもらいやすく、金額も抑えめに設定しやすいので、最初の一歩として選んでいただくことが多いですね。

そこから「社内の封筒もお願いできる?」「ユニフォームに入れるロゴを作ってほしい」といった形で、お仕事がどんどん広がっていくことが多いです。

実際に依頼されている主な制作物は、次の通りです。

  • 名刺デザイン(個人・法人)
  • ロゴデザイン
  • 会社封筒・レターヘッド
  • ユニフォームロゴ
  • チラシ・フライヤー
  • 会社設立時の挨拶状(裏表デザイン)

名刺制作をきっかけに、社内ツールやブランディング周りの相談に発展していくケースが多いとのこと。「まずは名刺から」の気軽さが、リスさんのサービスの入り口になっています。

デジタルデザイン(LP / Web)の相談も可能

ミーパス編集部

紙以外のデジタル系デザインについては、どのように対応されていますか?

リスさん

メインはグラフィックデザインですが、LP(ランディングページ)や簡単なホームページ制作のご相談もお受けしています。

HTMLやCSSの基礎は学んでいて、タグを組むことも勉強しているのですが、まだ実務経験は少ないので、「できる範囲を一緒に考えながら」というスタンスですね。

Web制作に関しては、内容や規模に応じて相談しながら進めていくスタイル。グラフィックをベースにしつつ、必要に応じてデジタルとの橋渡しも行っています。

他社との違いや強み

ミーパス編集部

数多くのデザイナーさんがいる中で、「リスさんだからお願いしたい」と言ってもらえるポイントは、どこにあると思いますか?

リスさん

強みと言われるとすごく難しいんですが…。

これまでいただいた言葉で多いのは、「やり取りがすごくスムーズ」「親身になって一緒に考えてくれる」という部分です。

デザイン自体のクオリティももちろん大事ですが、一つひとつの仕事を丁寧に、責任を持って対応することは、事務職の頃からずっと大事にしてきました。

デザイン業界では、「連絡が途絶えてしまう」「納期が守られない」「修正対応に不満を示される」といったトラブルが少なくないと言われます。

リスさん

経営者の方からは、「依頼を受けたのに急に連絡が取れなくなる人がいる」とか、「何も言わずに飛んでしまう人がいる」という話を聞きます。

価格が安いからとお願いしたら、結局そういうところで困ってしまうケースもあるみたいで…。
だからこそ、「ちゃんとやり取りができる」「納期を守る」といった当たり前のことを大切にしたいと思っています。

「デザインの細かな差はプロほどは伝わりにくい。でも、誠実な対応は誰にでも伝わる」。

クオリティだけでなく、プロセスの気持ちよさまで含めて提供する。それが、リスさんの一番の強みです。

主な顧客層

ミーパス編集部

これまでのお客様は、どのような方が多いですか?

リスさん

事業を始めたばかりの方、スタートアップの方が多いですね。
コミュニティの関係上、男性の経営者さんがやや多めではありますが、新しく事業を始める女性からのご依頼も増えています。

自分自身も「新しいことを始める側」だったので、そういう方を応援したい気持ちが強くて、自然とターゲットもその層に寄っていっている感じです。

具体的には、創業数年以内の中小企業経営者、これから開業する個人事業主、新規事業を立ち上げる女性起業家などが中心です。

特に、名刺・ロゴ・挨拶状など、「これから世の中に自分の名前を出していく」タイミングで必要になる制作物の依頼が多いそうです。

リスさん

女性の社長さんってすごいですよね。相当なことだと思うので、やはり応援したくなります。
同じ女性として、女性のキャリアって途中で途切れることがどうしてもあって、それを乗り越えて今があると思うので尊敬します。

口コミ、お客様からの声

リスさんのお仕事は、口コミと紹介によって広がっているのが大きな特徴です。

リスさん

最近あったのは、ある方の名刺を制作したところ、その方のご友人がそれを見て「私も作ってほしい」と言ってくださって、そこから新しいご縁につながったケースです。

普段なら絶対につながらないような方とも、デザインを通して出会えるので、本当に不思議だなと思います。

また、所属している経営者のコミュニティの方の中には、「応援したいから」と継続的に依頼してくれる方もいるとのこと。お客様からは以下のような声が寄せられています。

  • 「相談しやすくて、やり取りがスムーズ」
  • 「親身になって一緒に考えてくれるのがありがたい」
  • 「紹介した人たちからも評判が良い」

一つひとつの案件を丁寧に積み重ねてきた結果として、紹介の輪が広がっていることがわかります。

働き方と価値観(働く上で大切にしていること、人生で大切にしていること)

オンオフの切り替えを大事にする働き方

ミーパス編集部

お仕事をするうえで、「これは大事にしたい」と意識していることはありますか?

リスさん

仕事とプライベートのオンオフをしっかり切り替えることですね。

デザインの仕事って、時間を忘れて没頭してしまうことが多くて…。
でも、私も家庭を持っているので、「家に持ち帰りすぎない」「休むときはちゃんと休む」ということを意識しています。

土日は本業が休みな一方で、個人の仕事はどうしても休日や隙間時間に取り組むことが多くなります。

それでも、「やるときはやる」「休むときは休む」というメリハリをつけることで、心身のバランスを保つようにしているそうです。

人生で大切にしている「人とのつながり」と「やって後悔する」選択

ミーパス編集部

人生全体で、大切にしている価値観はありますか?

リスさん

一番は、人とのつながりを大事にすることです。

生きている中で実際に出会える人って、そんなに多くないと思うんです。だからこそ、「今このタイミングで出会った意味がきっとある」と考えて、一つひとつのご縁を大切にしたいなと。

それから、「やらなかったことを後悔するより、やって後悔したい」というタイプなので、やりたいと思ったことにはできるだけ挑戦するようにしています。

前職の採用担当の方から、「前任者は送別会に50人近く集まるような人望の厚い人でした。それだけ多くの方に慕われていたのだと思います。あなたも、周りから信頼され、人が自然と集まる存在になってほしいと願っていますし、きっとなれると思います。」そう言われた経験も、今も忘れられない出来事の一つだそう。

「辞めるときに『あの人がいてよかった』と思ってもらえる人でありたい」という目標は、デザイナーとしてだけでなく、一人の人間としての在り方にもつながっています。

今後挑戦したいこと、今後の展望

ミーパス編集部

最後に、今後挑戦したいことや、描いているビジョンを教えてください。

リスさ ん

私はもともと、手を動かして「ものづくり」をすることがすごく好きなんです。

今、革細工の職人さんと協業させてもらっていて、その方が作った名刺入れと、私が作った名刺をセットにして販売するような取り組みも始めています。

ゆくゆくは、私がデザインしたオリジナルの革小物を、その道のプロの方と一緒に形にしていくことにも挑戦してみたいです。

革細工やノベルティなど、自分一人では完結しない「ものづくり」の世界。

そこでリスさんは、プロフェッショナル同士が組んで、一つのプロジェクトを作り上げる形に魅力を感じていると言います。

リスさん

コミュニティに入ってみて、「自分は一人で全部やるタイプではないな」と気づいたんです。

ガツガツ前に出ていくのが得意な人もいれば、私のように、細かい部分を丁寧に整えたり、サポートするのが得意な人もいる。

そういう意味で、お互いの得意を活かし合える「チームでのものづくり」を、これからもっと増やしていけたらいいなと思っています。

今後も会社員として経験を積みながら、個人としてはスタートアップや新しい挑戦をする人たちに寄り添い、デザインの力でその一歩を後押ししていく。そんな未来を描いているリスさんの今後がとても楽しみです。

まとめ

今回は、グラフィックデザイナーのリスさんにお話を伺いました。

事務職からデザイナーへのキャリアチェンジという遠回りに見える道のりも、今となっては全てが糧になっていると語るリスさん。

「新しいことを始める人をデザインで応援したい」という想いを胸に、一つひとつの仕事に誠実に向き合う姿勢が、口コミや紹介による案件の広がりとして表れています。

「やらなかったことを後悔するよりは、やって後悔した方がいい」という言葉は、これから一歩を踏み出そうとしている方への力強いメッセージでもあります。

デザインの力で誰かの挑戦を支えながら、自身もまた新しいことに挑戦し続けるリスさんの今後の活躍に、ぜひご注目ください。

本記事で紹介したリスさんの活動に興味を持たれた方は、本メディア(ミーパス編集部)までお問い合わせください

概要

項目内容
活動名リス
活動エリア全国対応
事業内容グラフィックデザイン制作(名刺・封筒・ロゴ・チラシ・挨拶状 など)
デザイナー歴約1年(2024年〜)
得意分野スタートアップ・個人事業主向けの各種印刷物デザイン
お問い合わせ本サイトのお問い合わせフォームよりご連絡ください
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